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1998年10月に東京大学 西田研究室は発足し,
2013年3月で14年半 経ちました(CG研究は40年になる).
(下記の退職前での業績・評価のまとめ参照,
東大退職後は廣島修道大学に移籍し、研究はUEIリサーチを設立して行っている。

  =>  +
2013年4月に設立した研究所(UEIリサーチ)下記参 照)

新聞記事等は著作権を考慮して研究室内限定で公開してるものもあります


SIGGRAPH2005 S.A.Coons Award受賞ニュース
G.ルーカスと同じセッションでの受賞講演なのでStarWars風

業績・評価
定年退職後2年経過したので、業績などをまとめてみた(2015月2月末の時点)。

上図は年単位の採択論文数(査読付)のヒストグラム

大学院卒業時は博士課程がまだ設置されてなく、36歳のとき博士論文が受理された。その際、論文博士ということで何とSIGGRAPH論文を含む14論文(他2参考論文)も必要だった(当時この大学では課程博士は10件近い論文が要求されてた)

  企業勤務を経た後,30才で大学教員になり20年弱私立大に勤務後、東大で15年弱勤務、退職後はUEIリサーチで研究活動。  以下の4つの期間に分けられる
・学生時代; 卒業研究(1970年CG研究開始)、修士論文を基にした論文は学会誌に採択(当時の学生としては快挙)され(両論文共英文化された)、特に後者は米国CG書籍にも引用された。
・私立大時代(30-49歳); 年平均筆頭論文 2論文(共著者を含むと年 4論文)を発表。39歳のとき留学したが、その間は論文なし、留学時 の研究は帰国後SIGGRAPHに採択、その直後に教授昇任。 講義は週4コマもあり、非常勤の講義がさらに2大学(1994年から東大でも)もあり、ほんとに多忙な時期だったが、多忙なほど成果がでるともいえる。
・東京大学時代(49歳で転職); 年平均14論文を発表(研究者を目指す学生が一般的だから学生を筆頭著者に)
・定年退職後(64歳); UEIリサーチ 設立後、メンバー全員の 論 文数 では 年平均16論文を発表

博 士号取得時
36歳
教 授昇任
41歳
東 大着任時
49歳
東 大退職時
64歳
現 在
累積論文数
19
35
66
284
306
SIG 論文数
1
5
10
17
18
EG 論文数
1
1
8
18
20
・CG分野でのトップコンファレンス: SIGGRAPH 18件、EUROGRAPHICS 20件採択された(35年以上の研究してるので、年1件はトップコンファレンスに採択されたと言える)。 生涯で3回、同じ年に両コンファレンスに採択されたこともある。
・筆頭論文; この10年、日本からは筆頭著者は30代でないとSIGGRAPHに採択されないと言われているが、 私の場合(20年近く前)SIGGRAPHは47才まで、EUROGRAPHICSは48歳まで登壇発表した。 あるサイトによると、筆頭著者としてSIGGRAPH論文数が世界トップはT. Sederberg教授(留学時の共同研究者)で、西田は世界5位である。
・研究環境; 研究を始めた頃は、インターネットもなく、カードでプログラム入力し(1日数回しかコンパイルできない)、ワープロもない時代(最初の20年間)で、かつ発表できるCGの学 会(SIGGRAPHは1974年創設)もなく、教育中心の私立大(全学で1台しか計算機はなかった)で研究時間は5時以後や土日曜しかなく、論文を投稿するには厳しい 環境であった。それでも年2つは新たなテーマに取り組み、発表してきた。
・研究室の学生環境;もし、西田が30代から著名な国立大に属してたなら賢い学生のおかげで論文数は100以上増えたであろう、一方筆頭論文は半減したかもしれない。
定年がまじかなので、業績や評判などをまとめてみた(2012.4の時点)。
  • 論文業績: ほぼ270編の査読論文(CG界で権威ある 学会SIGGRAPH 15件、EUROGRAPHICS 18件含む)、国内口頭発表335件以上(査読付発表79件含む)、解説記事54件、 (専攻内で論文数, h-indexがトップクラス)
      1970年からCGの研究を開始し日本のCGパイオニアと称されている。グラフックス分野の世界順位(h-index順Arnetminer, 論文引用数順academic research)では日本人で1位、 またgraphics分野の Active authors(世界ランキング20人に含まれる)として紹介, 西田の論文検索; academic research, Arnetminer
  • 招待講演; 海外25回以上(他に米国LAでの受賞講演、米国内の講演旅行、台湾内講演旅行も)、国内約90回
  • 受賞; 情報処理学会から研究賞受 賞(現山 下記念研究賞:CG分野で初)、ACM SIGGRAPHから Steven A.Coons Award受賞(CG分野のノーベル賞、アジア初:数社の新聞で報道)、画像電子学会フェロー授与など 20件受賞、 画像電子学会において「西田賞」(日本の優れたCG論文に授与)が創設された。また、研究室内学生はこの14年間で40件以上受賞。
  • 書籍: 著書20冊、訳書1冊、西田の論文が引用された書籍50冊 (日本人のCG論文としては最多)
     Nishitaがタイトル“Japanese Computer Scientists: Yukihiro Matsumoto, Makoto Murata, Nobuo MII, Ken Sakamura, Tomoyuki Nishita, Jun Murai, Hiroshi Ishii”に使用された書 籍(著名な日本人コンピュータサイエンティスト12名紹介), 世界的に著名なCG研究者28人を紹介した書籍がある
  • 学会活動/社会貢献; 画像電子学会会長、画像電子学会ビジュアルコンピューティング委員会委員長、情報処理学会GCAD研究会主査、国際会議Chair(及び論文 Chair)5回、国際会議論文委員50回(SIGGRAPH論文委員 5回を含)、国際的学会誌編集委員 4件など学会委員、また協会理事、会社顧問 4件を歴任

  • Web上での紹介; 日本語版Wikipedia; 西 田友是, ス ティーブン・A・クーンズ賞, ラ ジオシティ, コ ンピュータ関連人物, 日 本の工学者、  英語版Wikipedia;Tomoyuki_Nishita, Coons Award
     学者・研究者のリンク集(ノーベル賞受 賞者を含む日本の509名)で紹介、広 島大出身の著名人出 身高校の著名人(110周年記念DVDで、活躍する卒業生6人として紹介;動画)、福 山大学の関連人物として名前が挙げられてる。検定試験で西田の名前を回答する問題(CG検定試験、ブ リン検定など)もある。 西 田の紹介: 天才 ハッカー西田の比べて年表(CG の生みの親サザーランドと年表比較)、  musiumWhitehead School
  • 研究科外部評価委員会で、研究科を代表する受賞者3人の1人として紹介された
  • ・経歴とWeb紹介; 
     高校(3年間)、大学(6年間)、企業(6年間)、私立大学(18年間)、米国留学(1年間)、国立大(15年間)を経て定年に至りましたが、そのすべ て組織において、現職ではないのに著名人などとして各ホームページ(wikipedia)に記録されて るのには我ながら驚きです。すなわち、県 立皆実高校facebook,  受 験ナビ)、 広 島大の人物一覧マ ツダの人物、 福 山大学の関連人物 (および福 山大教員)Brigham Young University staff,(1 年滞在したのみ)  東 京大学教員、 および広 島県出身者(学者の部)。
    さらに、研究者として:
    日 本の工学者情 報工学者コ ンピュータ関連人物、(計算機関連の研究者は日本に多数いますがなぜ選ばれたのでしょう)
     海外版wikipediaでも Japanese Computer sientist,   Computer graphics professionals, University of Tokyo faculty (歴代の東大教授はかなり多数ですが、選ばれてます)

  • 参考(ひとりごと):  会社6年、私立大学19年、国立大13年以上と幅広い経験ができた。CGは長く学問として認知されてなく、当時国立大ではCGの講義はなかったが、CG分 野で海外での知名度が高いということで声がかかり1994年から東大でのCGの講義担当(当初非常勤)、1998年から専任の教授になり、平成15年から 情報科学科の必修講義となり、CGの重要性が認識された。(日本で最も早くCGの研究を開始し、最も長くCG講義を経験)
     国際面では、多いときは研究室の留学生が6割にもなり、西田研に、東大雇用の客員教授がこの11年で7人も(欧米・アジアから)滞在、外部資金で1人が 長期滞在した。海外経験に関しては、39歳(1988)で米国ユタ州(当時はCGのメッカはユタ)の大学に1年間、56歳(2006)にはサバティカル (サバティカルを実施してる国立大は殆ど無いが、柏キャンパスで第1号)として欧米アジアの6大学(テキサス大、スイスETHなど)に滞在した。(海外出 張 89回)
     研究資金は、異分野の業種を含め企業から十分な寄付金を提供して頂いた(近年企業からの寄付は得られない現状にかかわらず)。おかげで学生はプロジェク トのための研究はする必要はなく自由にテーマを決めれた。また研究室の8割以上の学生が国際会議で発表したが、これらの旅費も十分賄えれた。
     趣味は、Jazz演奏で大学時代ギター、近年はキーボード演奏で時々、キャンパス内の演奏会、都内ライブハウスのジャムセッションで演奏してる。

    研究者への動機; 大学の教員は学生の手伝いをするのが仕事と思っており(勿論誤解だったが)、会社員にあこがれていおり、企業を選んだ。 修士論文が終わった頃、名古屋大の計算センターから講演会講師を依頼された(実際の講演日には企業人になっていた)。ほとんどの人がプロの研究者の中、まだ研究者とは言えない私が講演できたのは名誉であった(講演会冊子表紙講演での代表代表画像講演の内容)。 自分の研究を聞いてくれる人がいるのみでなく、皆さんが「先生」と呼んでくれたので、先生と呼ばれるのも悪くないと思った。 また、企業にいる際、教員になった同級生に電話すると、まだ来ておられないとか大学は休み中ですとか聞くと、8時15分より1分も遅れてならない企業には向いてないと感じ始めた。 まだ他にも理由もあるが、30歳で教員に転職した。

  • UEIリサーチ
    2013 年4月に、UEI社(株式会社ユビキタスエンターティンメント)の研究部門として設立; 秋葉原近辺にある研究機関
    UEI research 
    〒113-0034 東京都文京区湯島3-1-3 MSビル 
    設立趣旨 UEI社社長の清水氏の好意で、東大退職後も西田が研究を続けられるよ うに西田研の民間版の研究所設立の支援を提案された。
    UEI社製品の開発というのではなく、SIGGRAPHなどのトップコンファレンスに投稿する研究論文を書くのことを目的とした研究機関である。
     SIGGRAPHでは、20年前ではSGI社、Apple社,Intelが、最近ではMicrosoft, MERL,Disney, Adobe, Autodeskなどが設立した研究所が大きく貢献している。日本ではかつてNTT,IBM,Sony,
    日立の研究部門が活躍していたが近年はほぼ消滅状態である。海外では民間の研究機関が活躍しているのに対し、日本ではいくつかの大学のみしか発表のチャン スがない状況である。こうした中、民間活力を甦させるべくUEIリサーチは設立されたと言えます。
    構成員
    東大時代からの研究グループを中心とした組織
    専任研究員をはじめ、外部の多くの研究者で構成される開けた研究グループでその核にUEIリサーチ。遠隔会議システムの利用で国際的なメンバー(10 人以上)で共同研究をしている。
    北海道大、和歌山大、広島修道大、東京工科大、東京電機大、東邦大の研究者に加え、米国・コロンビア大、台湾大、中国・浙江大学 、スロバキアと国際的なメンバーで定期的に議論している。
    類似研究所
    Disney research http://www.disneyresearch.com/
    Adobe research http://www.adobe.com/technology.html
    Microsoft research http://research.microsoft.com/en-us/
    MERL http://www.merl.com/
    AUTOdeskResearch http://cadresearch.net/
    Intel Labs http://www.intel.com/content/www/us/en/research/intel-research.html
    成果
    以前からのメンバーによる継続した研究体制でもあり、設立3か月では大 きな成果は一般には得られないが、共同研究グループとしては下記の成果(査読があるもの)である。
    UEIリ サーチの最新業績
    国際会議(SIGGRAPHなど):

    ・SIGGRAPH2013 talk 1件、 poster 2件
    ・SIGGRAPHと同場所開催の国際会議 1件

    国内発表;
    ・VCシンポジウム 2件
    関連記事
    UEIリサーチ設立のプレスリリース
    http://www.uei.co.jp/news/press-release/2013/03/28/1117/
    http://www.atpress.ne.jp/view/34443
    清水氏; http://d.hatena.ne.jp/shi3z/20130328/1364471741
    http://hatenatunnel.appspot.com/shi3z/searchdiary?word=%A5%D3%A5%EB%A1%A6%A5%B2%A5%A4%A5%C4
    http://d.hatena.ne.jp/shi3z/20130621/1371805407

    プレスリーリース記事;
    http://www.zaikei.co.jp/releases/94826/
    http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1303/29/news081.html
    http://mediajam.info/topic/2405327
    http://www.sankeibiz.jp/business/news/130328/prl1303281238031-n1.htm
    http://gamebiz.jp/?p=99143
    反響;
    http://netnavi.appcard.jp/e/v5xh

    UEI社の代表的な商品
    ・エンチャントムーン  http://enchantmoon.com/
     ・enchant.js  http://enchantjs.com/
    UEIリサーチ ロゴについて

    UEI社のロゴは、清水氏の出身地の長岡市のシンボルからフェニックス(不死鳥、火の鳥)となった。これは長岡の復興に関連している。広島も原爆からの復興が意味を持っており、広島大もフェニックスをシンボルとし、門を入ると「フェニックス通り」があった。その関係で計算機センター発行の雑誌はPhenixCompと(フェニックスとコンピュータを合成)いう。西田が学生なのに初めて原稿を頼まれたのがこの雑誌であり、私の卒業論文の成果(隠線消去法で建築物のパース描画)を紹介をした(表紙記事代表画像)。 UEIリサーチ設立時にUEI社の基本デザインを継承して、UEIリサーチのロゴができた。偶然にしても、私にも重要なフェニックスがロゴになるとは不思議な縁を感じます。

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